『働いている者の通り道』
読者は、リストラを機に起業したサラリーマンが遭遇する数々の苦難をともにする事が出来る。
そして、それらの苦難はどれか一つはサラリーマンでも遭遇したことがあるに違いない。
なぜなら、これは神田氏がかつて経験し、その後のコンサルティングで他の起業家から見聞する事案に基づいているからだ。
そして、残念ながらほとんどの起業家は同じ轍を踏んでしまう。
実は自分もここに書かれていることに、うっすら気づいていたことがある。
それは、仕事の調子と子どもの調子が反比例する事実。
つまり、私の仕事が難渋しているときは不思議に子どもの体調が良い。
反対に、子どもの体調が崩れるときは仕事が順調な場合が多い。
この一見関連のない事実を神田氏は解き明かしてくれている。
至る所に埋まっている地雷を踏まないためにも、起業家以外も読んでおいた方が良い。